検察側の罪人

劇場公開日:

検察側の罪人

解説

木村拓哉と二宮和也の初共演で、「犯人に告ぐ」などで知られる雫井脩介の同名ミステリー小説を映画化。「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「日本のいちばん長い日」「関ヶ原」など、話題作や名作を多数手がける原田眞人監督がメガホンをとり、ある殺人事件を巡る2人の検事の対立を描く。都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになった、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、駆け出しの検事・沖野。やがて、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上し、最上は松倉を執拗に追い詰めていく。最上を師と仰ぐ沖野も取り調べに力を入れるが、松倉は否認を続け、手ごたえがない。沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと、最上の方針に疑問を抱き始める。木村がエリート検事の最上、二宮が若手検事の沖野に扮する。

2018年製作/123分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2018年8月24日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第42回 日本アカデミー賞(2019年)

ノミネート

最優秀助演男優賞 二宮和也
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映画レビュー

3.5木村拓哉と二宮和也の比類なき座長感

2022年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会

原田眞人監督のメガホンで、雫井脩介の同名ミステリー小説を映画化。
発表時から、キャストの名前で世間をあっと言わせた。木村拓哉と二宮和也の初共演というネタは、業界内を騒然とさせたといって良い。
エリート検事役の木村、大志を抱く若手検事役の二宮。
原作はもちろん読了済みだが、原作に忠実に描くことが必ずしも良いとは限らない。
原作の余白から何を読み取り、それを映像作品として成立するための材料とするか。
そういった意味で、あまり評価が芳しくない今作ではあるが、個人的に十分に及第点に値すると感じている。

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大塚史貴

3.5法の内と外の正義

2021年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

法と正義のズレというのは古典的な問題だ。法ではさばけない悪は存在する。だからアウトローという立場のヒーローが活躍するジャンルがある。これはフィクションの話だが、現実にも法が全ての悪を裁くことはできない。木村拓哉演じる最上は、個人的復讐のために法を逸脱して、犯人を追い込む。二宮和也の沖野は法を守って正義を守ることを目指す。法を守る正義と方を破らねば達成できない正義の対立ではあるが、本作が人間ドラマとして複雑なのは、最上の動機がかなり個人的な体験に基づいていることだ。私怨のためなのか、法の枠外の正義を貫徹するためなのか、観ていてこちらも迷う。その迷いは最上にもあるのかもしれない。そのうしろめたさのような感情を木村拓哉は巧みに表現していたと思う。2つの正義の対立よりも最上のその揺れる感情を味わう映画という印象だ。

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杉本穂高

2.0これでいいのか

2024年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あの原田眞人監督が自ら脚本も手がけ、人気と実力を兼ね備えた木村拓哉と二宮和也という二大巨頭の顔合わせ。面白くならないわけがない。見る前からその出来は保証されたも同然。比較的レビューも好意的で、入ってくる情報も興味をそそられるものばかり。日本映画で、これほど期待した映画も久しぶりだった。

この顔触れに何らのミスもありえない。それ程のプロ集団であると確信して、しかし触れずにおれない欠点が多すぎる。この瑕疵のいくつかは、おそらく意図的に含まれた「アク」のようなものなのだろう。それがなぜ含まれたままなのか考えてみようと思うほどにはのめり込んでないし、贔屓の俳優もいない。

それとは逆に、映画に無くてはならないものが欠けているのだが、それがなぜなのかも別に知りたくない。

その程度の映画だった。

おそらくアドリブらしきアクトのいくつかは見ていて惚れ惚れする緊張感を生み出しており、カロリーが高い演技が堪能できる。

しかし、脚本と編集は監督の聖域であるはず。俳優や、所属事務所の意向で、そこに介入してくるのは許しがたい。この映画には、そういう匂いが漂っている。

例えば、犯罪に手を染めるキムタク
あっさりとセックスしてしまうニノ

ここまでの表現がギリですよ!見てください、ここまでやってます!
みたいなアオリがどうだと言うのか。全部必要のないシーンだ。バッサリ切って欲しかった。家庭での、妻と娘の関係性とか、旧友との妙によそよそしい会話とか、無駄に長い。

さて、欠けている大事なものだが、それは動機だ。もちろん、復讐という目的は、はっきりしている。だがなぜそれが検察官なのか?それに対抗して正義を振りかざす男がなぜ身内にいるのか、そこが致命的に弱い。原作は未読のままなので、なんとも歯切れが悪くなるが、原田監督ほどの人なら分かっているはずだ。

もっと言えば、映画らしい落とし前も無かった。こんなミスあり得ないのだ。確信犯的に、そうしたのだとしか思えない。

幕引きの怒鳴り声は、黒澤映画『悪い奴ほどよく眠る』からの引用らしい。しゃらくさい。比べ物にならないが、あえて言わせてもらおう。

これでいいのか︎

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うそつきかもめ

3.0キムタクが

2024年10月23日
iPhoneアプリから投稿

役も何も無く単なるキムタクのままなのが凄いです!
ニノは仕上がり過ぎてて落差が激しいんだよなあ
 最後の叫び😱は良かったなあ

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お主ナトゥはご存じか2.1ver.